Chigasaki Cat's Protect

茅ヶ崎市内限定で活動している猫専門保護団体です。茅ヶ崎市と飼い主不明猫対策として協働事業を行っております。茅ヶ崎に住む野良猫のTNR活動(捕獲→不妊・去勢手術→リリース)及び保護した猫たちの里親探し、猫飼育に関する啓発活動を行っています。 2011年6月活動開始。 茅ヶ崎の野良猫達を守ろう・見守ろう・増やさない。依頼などはchigasakicatprotect@yahoo.co.jpまで。

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1/31実施 IJ地区K邸 白キジ メス 中猫  TNR実施報告  【管:2017-0276】【どうぶつ基金NO:03749】依頼主負担分

2018/1/31実施報告

この子はCCPの卒業猫さんのお家に姿を現した猫さんでした。

外に突然現れて
生ごみを漁ったり
庭の池にいるお魚さんの餌を食べたりしていたそうです。

とても小柄で
まだ歯の状態を見ても1才いってないくらいの猫さんでした。
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庭のウッドデッキの下に住み着き
ウッドデッキのところから池の魚の餌を食べたり
庭に埋めている生ごみを食べたり・・・

何故突然この家にこの子が姿を現したのかもさっぱりわからない状況で
里親さんが保健所に連絡してくれて
TNRを実施することになりました。
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CCPの卒業猫さんと窓越しで鼻チョンとかもしてたし
一応エイズ・白血病のウイルス検査を実施したいという事でした。

ウイルス検査はエイズ白血病共に陰性。
ウイルス検査
ただ、一つだけ。
妊娠中期でした。
見た目は全然妊娠なんてわからない細さでした。

今年初の妊娠猫。
まだ中猫なのに。
そして1月31日で妊娠中期なら
このまま妊娠継続をしていたら
2月末には既に出産していただろうと思います。
もし2月末~3月上旬に出産していたら
仔猫は育たなかっただろうね・・・
そして母猫自身も体が持たなかったかもしれないです・・・

妊娠していたことはショックで
でも妊娠中期だから体の負担も少なくて済んだね・・・
良かった・・・
そう思って病院から連れて帰りました。

とっても大人しくて
エイズ白血病ともに陰性だから
このままお家に入れてもらえるとイイなぁ・・・って思ってたけど
妊娠中期という事は
今回のウイルス検査でエイズ・白血病の結果に
交尾後の結果は反映されてないってことか・・・
もう1回ウイルス検査しないとダメかぁ・・・って思いながらの帰宅でした。

翌朝2月1日。
術後の撮影をするために
リリース前にみんなを起こします。

車の中での1泊。
どの子もみんな同じ。
どの現場の子もおなじです。

夏場はエアコンを入れていますが
冬場は換気のために助手席と運転席の窓を数センチだけ開けて
暖気は入れません。
猫たちだけの体温は38度台。
それが10匹も車の中にずっといると
かなりの温度になるのです。
また排尿してしまう子もいますので
車の中がオシッコ臭くなり
猫たちも不快になります。
そのための換気をする必要があり
窓を少しだけ開けているんですが・・・。


今回TNRの9匹のうち
お家に入れてもらえた1匹を覗く8匹の子たちの撮影を開始したのが9時ちょっと前。
順番に撮影をしていって
最後の撮影がこの子でした。

捕獲器カバーをめくって
見えた姿は横になって寝ている状態でした。
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この撮影をした時
私はまだ気づいていませんでした。

彼女が冷たくなっていることを。


撮影して、あれ、寝てる・・・・ねてる?
もしもーし。
朝だよーって声をかけても
動かない。

うそ!
まって!

私が動揺をして
捕獲器から彼女を出すまでの間に
私のスマホが勝手に自動的にシャカシャカと撮影していた写真が6枚程ありました・・・

自分でも動揺しているのが
後になってわかる位
わけのわからない場所が
バタバタと撮影されていました。


彼女は
捕獲器の中で冷たくなっていました。


術後の麻酔からの覚醒も問題なかったし
先生は術中でもなんでも
問題があればすぐ連絡をくれるので
今回は一切そういう事態もありませんでした。
術後のお迎えの時も
問題なく目を覚ましていました。

だから余計に
意味が分からなかった。

何故この子が動かないのか。
その理由がわかりませんでした。


捕獲器から出して
ダンボールにペットシートを敷いて・・・
あまりの突然の出来事に
ショックのあまり
涙も出ませんでした。


ただ頭に思い描くのは
この子をリリースするのを待っている
依頼主さんの姿。

リリースできないじゃん・・・

この先、あのお家で
ご飯いっぱいもらって
ハウスも用意してもらって
あのお庭で
ウッドデッキの上で
日向ぼっこしながら
ノンビリ過ごすことを思い描きながら
私は捕獲をしたし
手術をしてもらったし
あとはお家に帰るだけだよって言ったのに。

KIMG6291.jpg
先天性の心疾患があったのか・・・
それとも妊娠中期だったこともあり
妊娠継続をしないために堕胎したことで
心臓に負担がかかったとか・・・
色々今回の件で原因となりえることを考えましたが
何もわからない・・・

この子がウッドデッキの下に走っていく姿を見る。
そのシーンを見れると思ったのに。
この先、ノンビリ日向ぼっこして生活している姿を見れると思ったのに。
依頼主さんから「この子を家の子にしたい」って言ってもらえる日が来て
そのためにまた捕獲に来る日がくるってすごく前向きに居たのに。


どうしてこの子は冷たくなってしまったのか。

お腹にいた赤ちゃんたちが
ママと離れたくなかったの?
それともママがお腹の子たちと離れたくなかったの?

TNRの術中死亡や術後死亡が過去に無く
今迄TNRした子たちは全員元気にリリースしたり
依頼主さんのお家の中に入れてもらったりしてきたので
捕獲器の中で冷たくなった子が出たのは初めてでした・・・

正直ショックでした。

依頼主さんのお家に
この子を届けました。

原因がわからない。
ただ、リリースが出来なくなった。。。。
その現実を伝えるために
連れて行きました。

依頼主さんもショックを受けていました。
撫でてくれました。
冷たくなった彼女を撫でてくれました。

はじめて触れたのが
亡くなった状態だなんて
神様はイジワル過ぎる・・・

私もこの子を抱きかかえ
ダンボールに入れるまで理解に苦しみ
捕獲器から取り出してしばらく抱きしめて
ごめんね・・・ごめんね・・・
そういうことしかできなかった。

ショック過ぎて
ダンボールに入れることも
躊躇するくらいでした・・・

納得できない。
でも現実はここにある。
冷たくなった彼女がここに居る。

特に苦しんだ様子もなく
嘔吐も無く
暴れた形跡もなく
ただ・・・眠るように亡くなっていました。

他の子たちは
元気いっぱい走ってリリースできたのに。
この子だけは出来なかった。

CCP立ち上げからTNRした子たちの数は
この子で丁度900匹目でした。

900匹目が
初めて術後死亡猫となりました。

依頼主さんに申し訳ない思いと
猫さん自身に申し訳ない思い・・・
この先未来があったはずの子なのに。。
どうして?

その疑問だけが
脳裏に残ったまま
依頼主さん宅から白峰寺に移動しました。
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お花も添えてあげられなかった・・・
今持ってるフードもTNR用のものしかなくて
これしか在庫も無かった・・・
ごめんね・・・
なんか・・・あなたを幸せにしてあげられなかった・・・・

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どうか・・・堕胎になった赤ちゃん猫たちと一緒に
安らかに天国にいけますように・・・
そして春になったら
私のところに戻っておいで・・・
今度こそ絶対に幸せにしてみせる。
こんな辛いお別れでオシマイなんてイヤだ。
戻ってきて。
戻ってきてほしい。。。
そう強く願ってきました。

まだ1月22日に降った雪が残っている白峰寺。
お寺には遺棄されたり繁殖した子たちが生活しています。
新顔のキジ白のオスがまだ去勢されていませんが
他の子たちはお寺の方々がTNRをしてくれました。
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寒い中でも
この子たちは
ここで暮らしています。
茅ヶ崎市内でも
白峰寺のある場所は標高が高いほうで
気温も低く
海岸側とは全然温度が違います。
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彼らはお寺の職員さんに見守られながら
生活をしていますが
遺棄が絶えない為
お寺の職員さんも苦労をしています。
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餌を与えたら
片づける。
最低限のマナーを守れない人が居ると
お寺の職員さんたちも困りますし
何よりも猫たちがここに居られなくなってしまいます。
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お寺に居る猫さんたちは
お寺の職員さん達や
お寺にお散歩にきたりする猫好きな方々に支えられて生きていますが
いつまでもここで生きていく事の大変さは
お寺の職員さんが一番わかっていらっしゃいます。
だからこうして張り紙をしている。

お寺の猫さんたちも新しい家族を待っている状態なのです。

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お寺だから殺したりしないだろう。
猫がいっぱいいるから
ここに捨てれば生きていけるだろう。
そういう身勝手な判断で
遺棄する人間がいるから
不幸の連鎖は止まらない。
不幸の連鎖を止めるには
無責任な飼養をしない。
無責任に繁殖をさせない。
完全室内飼育をして終生飼養をする。
たったこれだけを守れば
不幸の連鎖を止められるのに
それすら出来ない人間が
自己満足で
命を扱うから
不幸にも辛い思いをして命尽きる子たちが居る・・・

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だからTNRをしてるのに。
どうしてこんなことになるんだろう。

術前検査が出来ない以上TNRの手術による麻酔事故リスクは高い。
それでも900匹の猫たちのTNRで今まで事故が無かった。
それは本当に奇跡なんだと毎年のように言っていますが
1/900の確率だったんだろうか・・・

本当に悔しいです。。。

はじめて撫でてもらえた時は
命尽きた時だったこの子の魂は
どう思っているんだろう。

人間を憎んでいますか?

そもそもあなたはどこから来たんですか・・・

遺棄されたんですか?

色々な形で
彷徨いたどり着いた場所が
CCPの卒業猫さんのお家だった。
お庭に居るお魚を狙ってたかもしれない。

必死に生きてきたんだろうって思います。

交通量の多い場所なので
体には排気ガス汚れもありました。

必死に生きてきた。
その必死に生きてきた命を
こういう形で失うのは
TNRでは仕方の無い事と思われる方も多いかもしれませんが
CCPでは過去にこのような事例が無いため
本当に・・・ショックです・・・。

辛いです・・・


本当なら今頃
依頼主さんのお家のお庭でご飯をモリモリ食べてただろうに・・・

そう思うと
私の心が折れそうです・・・。


依頼主さんには悲しい思いをさせてしまった・・・。

そして亡くなった母猫さんには
堕胎という行為だけでは無く
母猫さんの命まで奪う形になってしまった。

その事実は消せないです。

正直言ってこの先のTNRが怖いです。


でも
前に進むしかない。

前に進むしかない。

TNR実施をしている団体さんでは
麻酔から覚めなかったという事例は多く
麻酔負けをしてしまう子は多いです。

そういった中で
今迄麻酔負けをしなかったのは
ガス麻酔をして
きちんと麻酔管理をしての手術だからです。

麻酔をかけて目覚めることなく逝ってしまったというのは
TNRでは多くてもCCPのTNRでは今までありません。
注射による麻酔の場合は事故率は格段に上がります。
でもガス麻酔は麻酔の量を調節しながら手術が出来るので
万が一の際の対応に早く動けます。
肝臓に吸収されにくい麻酔等を使用したりして
管理をしての手術なので事故が今まで無かった。
そして何よりもラッキーだった・・・それだけの事なんですけど・・・
なんでこの子に限って術後にこうなってしまったのか・・・

今回、麻酔が覚めなかったのでは無く
術後覚醒したのにもかかわらず亡くなってしまった。

今後の術後管理については
より一層リリースまでの間のチェックをこまめにしていくしかないかなと思いますが
術前の血液検査が出来ないTNRの場合
こればっかりは避けられない事なのかもしれないです・・・

でももうTNRする猫は居ないって状態になるまで続ける必要があるし
今日も白峰寺の帰りに
3つの現場を見て回ってきました。

TNRをした現場への新顔登場。
遺棄だと思われる子がまた居ました。
今度は黒猫。

そして個人ボラさんが立ち入りしている現場も確認。
遺棄と思われる子が3匹。

そして寺ねこさん達にも会ってきました。

悲しい思いをしても
辛い思いをしても
現場は沢山あります。

悲しんでる暇はない。
悲しんでる場合じゃない。

そういう意味なんだろうと思いますが
今回の子は本当に申し訳ない思いでいっぱいです・・・

今年の春になったら
元気な姿で戻っておいで。
オバチャン、一生懸命貴方とあなたのベビーたちの生まれ変わりに新しい超最強の家族を見つけるから!

今回はごめんね。
本当にごめんね。
力に慣れずにごめんね。
貴方のために成れずにごめんね・・・

安らかに眠ってください・・・
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