Chigasaki Cat's Protect

茅ヶ崎市内限定で活動している猫専門保護団体です。茅ヶ崎に住む野良猫のTNR活動(捕獲→不妊・去勢手術→リリース)及び保護した猫たちの里親探し、猫飼育に関する啓発活動を行っています。 2011年6月活動開始。 茅ヶ崎の野良猫達を守ろう・見守ろう・増やさない。依頼などはchigasakicatprotect@yahoo.co.jpまで。

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2/7実施 T地区① TNR実施報告 キジトラ メス 成猫 【管:2016-0098】

2017/2/7実施報告

新規で地域猫導入が検討されている場所でのTNRを実施しました。
既に別団体さんが数匹TNRを実施している現場で引継ぎをしまして
環境保全課と共に参戦しまして自治会と管理組合と話し合いを行い
地域猫導入のためのTNRを実施することが決まりました。

色々問題は有りますが、
まずはTNRをしなければ
今以上に猫が増えることをご理解頂き
また給餌管理ボランティアさんが集合住宅にいることで
猫たちの管理は給餌管理ボランティアさんに任せる事が出来ます。
また今の状態(無責任な給餌者が複数いる状態)を改善するためにも
地域猫導入は有効な地区であることもお伝えし
ご理解を頂きました。

そしてやっとTNRになったのですが
現場入りしてすぐに
給餌管理ボランティアさんが給餌者さんと他の方からの伝言で
この子については手術をしないでほしいという伝言が・・・
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理由は「具合が悪いから」


それだけでした。


実際に見てみると呼吸が早いので
色々妄想するわけです。

心臓疾患か?
子宮内膜症か?
横隔膜ヘルニアか?
寄生虫か?

心臓だと・・・麻酔が心配。

子宮内膜症なら急いで手術しないといけない。

横隔膜ヘルニアだと相当な大手術になるだろうし・・・お金も無い・・・

費用は限られている。
予算はないから寄付金を充てさせてもらっている状態で
まだ費用が十分足りているわけでは無い・・・


しかしこのままじゃ発情して妊娠して・・・
妊娠することで更に状態が悪化することもあり得る。


というか、6日捕獲で7日に病院搬送前に
もう1匹捕獲できた子をお迎えに現場入りして
ボランティアさんからオス猫さんを預かり
そのまま病院に急いで搬送しするために
現場を離れた途端
ミャォ。
ワォン。
ミャォン。
ワォン。

何だかBGMがおかしなことになってる車内。

なんとさっき預かったオスが発情してて
その声に反応してこの子まで発情の声で鳴きだした。

えー。
発情してんじゃん。。。
この子発情してんじゃん。。。

えーーーーー。

まじかぃ。。。
じゃぁ手術しないでリリースなんて絶対無理!

どうする?!
どうしたらこの子を救える!?



悩みました。

給餌管理ボランティアさんにも
呼吸異常の可能性と
手術に対して事前に血液検査とレントゲンどちらかは実施しないといけないけど
鎮静麻酔をかけるし・・・麻酔耐えられるかどうか・・・

ん~~~~かといって・・・手術しないわけにもいかない。

もし性別がオスだとしたら
状態を安定出来るまで待つことも可能かもしれないけど
メスなら待つことは出来ない。
今の時期に手術が出来ないなら保護しか無い。

しかし給餌者さんはお家に入れることはNGと言っている。
去年の夏にはもっと具合が悪かったらしい。

そんな子なのに
手術はしないでほしいというよくわからないオーダー。

私には理解が出来ない。

そのオーダーの理解が出来ない。。。。。


生かしたいのではないのだろうか?
救いたいとは思ってないのだろうか。
救いたいの?
ただ生かしたいの?
自然淘汰を待とうとしてるの?


この子を救うには
医療に掛ける以外選択肢は無いハズ。
手術をしない選択肢を選ぶなら保護しか無いハズ。

しかしそれは給餌者さんの選択肢には無い。
給餌者さんの選択肢にあるのは
手術をしないってことだけだったようです。

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だから私は
正直、かかわる人間の価値観の違いにこの子を振り回したくないという思いに駆られてしまった。

お金を負担するのは給餌者じゃない。

お金を負担したのは
寄付をしてくださった多くの方々。

まったくあったことも無い、見たことも無い猫たちのために
大事なお金を彼らのために寄付してくださった大事な大事なお金。

そして私の目の前には
呼吸が早く、何らかの異常があるにも関わらず
一生懸命生きているこの子。

外傷はない。
咳もない。
鼻水も無い。

貧血っぽい気がする。
痩せている。
かといって毛艶は悪くない。

捕獲したその日にまず先生に相談。
こういう状況の子なんだけど・・・っていったら
呼吸異常の場合は麻酔が心配と・・
やっぱりそうだよな・・・

持ち込んだ当日も
看護士さんにこの子の状態を伝えて
避妊手術が可能か確認してもらって
血液検査かレントゲン、どちらか必要な医療行為を実施したうえで
手術が可能だと判断できた場合は手術をしてもらうことにしました。

避妊手術のために麻酔をかけて麻酔から目を覚まさなかったじゃ
この子を生かすための避妊手術にならない。
かといって危険を承知で無理矢理手術は出来ない。

もう、色々考えましたよ・・・
もし麻酔がダメだったら・・・一時的にでも保護しようかとか
もう丸投げでもいいからみなしごさんに移動させようかとか
あ~でもない、こうでもないと・・・この子が生きる道を必死に模索してしまいましたよ・・・


生かすためのTNRなのに。

生かさないTNRじゃ意味が無い。

だから
この出会ったばかりの子だとしても
生かすために
生きてもらうために
出来る限りの事をして
それでもだめならそこまでで
出来る限りのことをしていくしかない・・・。

先生にこの子の命を託しました。

手術が終わったら電話しますねーって言ってもらって
電話を待ちました。。。

なかなか電話が来なくて
ドキドキしました。

まさか・・・とか
大手術になったのかな・・・とか
がんばって・・・頑張ってくれと・・・
心ここにあらず状態で・・・。

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彼女を無時にリリースして
給餌者さんのもとに返す。それが私の使命だもん。。。
目を覚ましてもらわないと意味が無い。

がんばれ・・・頑張れ・・・
先生お願いしますと・・・・

そのズっしりとした思いは
無事に通じたのか
『目を覚ましましたよー!』って連絡を受けて
本当にホっとしました・・・

早くこの子を迎えに行きたいと思いました。。。

お迎えにいって
この子を見て改めてホっとしました・・・
ちゃんと目覚めてる。。。


そしてリリースの日の朝。
とっても良い天気。
空気が温かくなる頃にリリースに行けるといいなと思ってたんですが
丁度給餌管理ボランティアさんが13時頃立会い可能という事だったので
丁度いい時間帯にリリースが出来ました。
とても顔色も良くて
状態も安定していました。

血液検査の結果腎臓の数値が若干悪いのと栄養状態が悪いのと脱水があるという程度でした。

ただし。
子宮はボロボロでした。
何度も発情を繰り返している。
出産経験もある。

子宮はかなり慎重に引っ張り出さないとプチプチ切れてしまう位のボロボロ加減。
この子の子宮はボロボロでした。

このまま手術しないで放置してたら
この子は妊娠して命を落としてたかもしれない。

発情のストレスもあっただろうな・・・
相当大変だったと思います。

呼吸の早い原因は不明ですが
リリース時にも安定していました。
少し体で呼吸する程度に・・・
捕獲前に見たときにも
異常な呼吸具合が見てすぐわかるくらいだったんで
捕獲器の中でじっとしていたからってのもあるけど・・・
安定した状態でリリース出来ました。

手術をしないなら
保護しか無いんです。
保護が出来ないなら手術しかないんです。
それが外猫として生きている命と向き合うために必要な選択肢。

どちらも出来ないというのは
その子の命を守れない。

給餌者さんにはこの子の栄養状態が悪いことを伝えてもらい
a/dと子猫用缶詰、シニア用のサラサラのパウチを渡してもらいました。

この子が生きるためにこれから必要なのは
高栄養なご飯と
温かくて落ち着いて眠れる空間。

この先の寒さと戦うためには
皮下脂肪が無さすぎ。

がんばって生きてほしいから。
TNRした以上元気に春を迎えてほしいから。
その私の勝手な思いですが
この子には血液検査代も寄付金を充てさせていただきました。

死んでも構わないようなTNRなんてしたくないのです。
生きるためのTNRをしたいのです。

手術当日の夕方、
メンバーさんが保護猫たちのお世話に来てくれて
この子のことについてもお話してくれました。

ありがたいです・・・

私の判断を理解したうえで
この先はこうしようとか色々アドバイスくれました。

ホント・・・私は恵まれている。。。

ありがたいことです・・・

沢山の方々から
沢山の寄付金をお預かりして
今回の協働事業の不足分を補ってTNRをどんどん進めていますが
数をこなせばいいんじゃなく
数をこなす以上に
1匹1匹の猫たちが安心して生きられるためのTNRをする。
土台作りをする。
それが本当の意味でのTNRだと思っています。

このメスのキジトラさんが
この先どの程度生きて行けるかはわかりません。

TNRをしたってリリース数日後に交通事故で亡くなった子だっています。
明日が約束されてない野良生活。
でも、だからこそ、
人間がその命に責任もって接して欲しいって思います。
関わった人間が
その命に責任もって接する。

別に高額医療をかけないといけないとか言ってるわけじゃなく
これ以上増えないための努力と
出来る限り苦しみのない環境を提供しつつ
猫が苦手な人への配慮。
そして糞尿被害にあっている人たちの気持ちに寄り添ったTNRをして
リリース後の管理をしていかないと
本当の意味でのTNR完了とは言えません。。。

長くなりましたが
この子が無事に温かい春を迎えることが出来て
次に会えたときにはふっくらした体になっててほしいって思います。

そしてこの地区の子たちすべてにTNRして
一日も早く地域猫導入の許可をもらえればと思います。

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キジトラ メス 避妊手術済み(手術前検査あり) フロントライン 耳カット済み

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